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吉野葛とは

葛とは

マメ科のツル性植物で、その花の美しさから古来より多くの人々に愛され、紀貫之など多くの文人・俳歌人に歌われてまいりました。花・茎・根の全てが利用できる大変有益な植物です。
花は高尚優雅を誇り、秋の七草にも数えられ、お茶花としても親しまれています。そして葛の根から取れる澱粉が本葛粉です。

吉野本葛とは?

吉野葛は、吉野大峰山において修行する山伏たちが、自給自足の糧として葛の根を掘りその葛根を精製した澱粉を、諸国から来た修験者や参拝者らによって各地に持ち帰られたのが吉野葛の始まりと言われ吉野葛が葛粉の代名詞となった所以でもあります。
八十吉では当社工場で現代も、凍てつく冬の寒さの中で山中から掘り起こした葛根を砕き清水をはった桶で攪拌(かくはん)して褐色の葛が真っ白になるまで何度も洗い直します。

最上質の吉野葛を作る為に

吉野本葛の、原料は、山中に自生するくつわ富士の根の中にあります。
この葛根を掘り起こし細く砕き寒水に晒してゴミやアク汁を流します。
このような行程を数十回繰り返した後適当な大きさに割り二ヶ月間自然乾燥し純白な吉野本葛になります。
吉野山の冬の冷え込みは大変厳しく、その時期に製造の最盛期を迎えます。
こうした条件のもとでは工程中に雑菌の繁殖などがなく安定した品質の葛粉を作ることが出来ます。
当地の冬の地下水で葛を精製する工程を吉野晒し(よしのざらし)と呼び、こうして出来上がったものは葛粉の中でも特に良質な「吉野本葛」と呼ばれ、全国に出荷されます。